三淵啓自研究室

三淵啓自

三淵啓自
デジタルコンテンツ研究科 教授

主な研究テーマ

セカンドライフを活用したコンテンツ制作、ビジネスモデル、経済モデルの研究

研究概要

メタバースとは、3次元のシミュレーションをもった仮想世界であり、ソーシャルネットワークでもある。大きな特徴として、自己投影できるアバターを介して体感する仮想空間である。現在は、その仮想空間と現実空間の交差する空間をインタースペースと呼び、インターフェースに変わる人間と情報の関係空間として研究を行っている。インタースペースの各種手法として、現実空間に情報をマッピングするAR拡張現実やプロジェクションマッピング、また仮想空間に現実情報をマッピングするビジュアリゼーションまで含み、応用は広い。視点は、シミュレーション空間と現実空間を交差させることにおける人と情報の新しい交流や、検索、情報処理などを研究しているので、特殊な手法に限った研究ではない。また、アバターのアイデンティティー構築やアバターによって形成されるコミュニティーの形成、運用、ソーシャルメディアにおけるコミュニティー運用なども手がけ、アイデンティティー構築により、仮想アイテムや仮想商品などの仮想価値、流通、販売などの調査も行う。新しいデジタルコンテンツ流通の可能性や、臨場感・没入感のある3Dのシミュレーションによって演出可能なユーザー体験(User Experience)および、コンテンツとコンテクストとの相関なども調査し、3D仮想世界におけるUXのあたえる仮想価値、コンテンツの仮想価値などとコミュニティーの相関の研究も行っている。先駆的セカンドライフにおいては現在も拡大を続けており、登録ユーザー数は2010年8月現在2000万人を突破している。セカンドライフにおける注目点は、

  • 1.ユーザーの制作した3Dコンテンツが、仮想世界を構築している。
  • 2.制作物の著作権は、制作者に帰属する。
  • 3.制作したものを、流通・販売できる。
  • 4.コストのかからない微少決済できる。
  • 5.制作物が100%サーバーで管理されている(Digital Contents Tracabirity)

の5点。これは、新しいデジタルコンテンツ流通の可能性と臨場感・没入感のある3Dのコンテンツであり、コミュニケーションツールであると考えている。そこで、当研究室では、初音ミクのようなオープン・コンテンツのビジネスモデルや臨場感、没入感を活用した教育システム等の研究をしている。特にメタバースにおけるデジタルコンテンツの流通に関しては、2009年度には総務省のサイバー特区事業において、セカンドライフ、スプリューム、ミートミーのメタバースのみならず、動画配信を通してミクシー、スティッカム、スカパー放送なども連動した放送実験等を実施。3Dの情報の表現にはコストが高いので、動画のライブ配信も連動させることにより多くの人に対するコンテンツの流通や、人々の行動などを調査。また、2010年10月からは株式会社カプコンとコラボして、メタバース内のキャラクターの制作販売権利をクリエイターに開放し、その制作物の流通なども開始。今後、ユーザーによる制作活動や販売活動によるビジネスモデルの検証を進めている。研究室では、これらをオープンコンテンツと呼び、クリエイティブコモンズやフェアーユースとは異なる新しい形のビジネスモデル、ライセンスモデルの構築を実験していく。また、仮想商品の流通や価値に関しても仮説を立て、アバターのアイディンティティー、ソーシャルアクティビティーなどによる仮想価値のメカニズムを研究。マクロ的には、メタバースは次世代のデジタルコンテンツ(仮想商品)の流通の基盤として、社会的認知や法的問題、経済効果などにも注目し、情報収集及び調査など進めている。

主な研究実績

活動分類 活動テーマ 活動年日 活動概要
研究 戦国バサラプロジェクト 2010年
10月
株式会社カプコン様との仮想世界における、キャラクターグッツ流通実験。
研究 異文化におけるゲーム開発教育(サウジアラビア) 2010年
6月~12月
サウジ政府教育機関によるゲームエンジニア養成コースのカリキュラム設計及び運用。
研究 拡張仮想(東北被災地)三淵研究室 2011年
6月〜現在
国土地理院の関東から東北八戸までの1024分の1の地図を作り、原発や被災地の様子をグーグルマップからのデータなどをマッピングした空間をセカンドありぐ内に構築、アートイベントなど開催。
研究 同化プロダクトの3D化処理独立行政法人海洋研究開発機構 2012年
2月〜3月
震災漂流物モニタリングにかかる同化プロダクトを3D化し、その動的シミュレーションを、3D空間でシミュレーションできるアプリケーションを3DプラットフォームUnityを用いて開発。
研究 ARデモ バーチャルミラーの実験最先端IT推進コンソーシアム 2012年
8月
先端IT推進コンソーシアムとの共同研究で、仮想の鏡を、ゲームエンジンUnityを使って、つくり、自分と先生の映像などを重ね合わせてみることによって、教育に活用する実験。
研究 ゲームエンジンUnityを活用した、仮想世界の研究 2012年
6月〜現在
3Di社のクラウドシステムを活用し、デバイス非依存の、水中生物アバターのチャット世界の研究。

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